神様のような貴方の箱庭に、死ぬまで二人きりで。
「……それはプロポーズか?」
眉間にシワを寄せて、先輩は俺を見る。
「そうなりますね」
先輩の両手を握って、俺は笑う。
「正気か? そんなことしたらお前まで暴力振るわれるハメになるかもしれないぞ?」
「それくらい覚悟の上ですよ」
「……こんなに身体が震えてるのにか?」
小刻みに震えている俺の身体を見ながら、先輩は口角を上げて作り笑いをする。
「それでも俺は、死ぬまで貴方と一緒にいたいです。まやかしの日々に貴方が縋りたいと言うなら、俺も一緒に縋ります」