神様のような貴方の箱庭に、死ぬまで二人きりで。
ここは、狭い狭い俺達だけの箱庭。
幸さんの父親が帰ってくる日がいつかも天国が再び地獄に変わる日がいつかも分からない。
何の保障もない箱庭だけど、
幸せな場所だ。
――神様のように美しい貴方と俺はこの箱庭で幸せを紡ぐ。
まやかしでも確かな幸せを。
貴方が好きだから。
貴方が明日死ぬなら俺の寿命は明日まででいい。
貴方が明日生きるなら、俺も明日息をしよう。
――この命は、貴方のためだけにある。
(了)