指切り
何故黒板を綺麗に

するかって…

だって…ねぇ…

黒板が汚いと

不愉快なんだもの。

あともう一つ…。

”あの人が褒めてくれたから”


「よし…!帰ろうか咲希」

そう言うと満天の笑みで

あたしに飛び付いて来る



教室を出て5階から

1階まで降りる

「1階までって辛いよねーエスカレーターが欲しいよ…」

あたし達の足音しか

聞こえない階段で

咲希が呟く。

「若いんだから要らないでしょー」

「帰る頃には体力のない弓道部にそんなこと言ったらみんな泣くよ…??」



いつもはしゃいで

体力有り余ってるのは

誰だよ…。

「それに加えて美術部はいいよねー!毎日活動ないしさぁー…!」

「美術部も文化祭近いと大変なんだぞー!」

そう二人で言い合いを

していると

下駄箱に着く。



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