人生の続きを聖女として始めます
「そうそう。ジュリ様、殿下。今夜星見の宴を催すことになったのですが、参加していただけますか?」
「星見の宴??」
聞きなれない言葉に首を傾げたのを見て、ガブリエラは話を続けた。
「ええ。聖女様の降臨を祝して行うことになったのです!」
「はぁ……それで、一体何をするんです?」
「皆で星を見るんです」
「ん?…………星を?見る?え?星を見るだけ?」
「はい。あー……いえ、食べたり飲んだり歓談したりしながら、穏やかに神の作りし星を愛でる、という会ですね」
「へぇ………」
王宮には変わった宴が存在するんだ、と私は驚き目を丸くした。
ソーントンの片田舎にいたから、そんな優雅な宴の存在なんて全然知らない。
ひょっとすると、現代のお花見のようなものかな?
桜も神が宿る木だとされているし、こちらでも星は神が作ったものとされているし。
「あ、でも夜遅くなるとレーヴェが……」
隣でこちらを見上げたレーヴェに微笑みかけると、彼はニッコリ笑って言った。
「はい、ですから僕は途中までの参加にしますね」
「そう?いいの?」
「はい。お母様はゆっくり星を見て楽しんで下さい」
そう言って小さな手で私の手を握るレーヴェは、まるで天使のように微笑んだ。
「うん、ありがとう。では、ガブリエラ、参加します」
「よかった!!ね、陛下?」
「は?いや、別に……オレは……」
突然ガブリエラに話を振られた獅子王は、あたふたとし目を泳がせた。
「星見の宴??」
聞きなれない言葉に首を傾げたのを見て、ガブリエラは話を続けた。
「ええ。聖女様の降臨を祝して行うことになったのです!」
「はぁ……それで、一体何をするんです?」
「皆で星を見るんです」
「ん?…………星を?見る?え?星を見るだけ?」
「はい。あー……いえ、食べたり飲んだり歓談したりしながら、穏やかに神の作りし星を愛でる、という会ですね」
「へぇ………」
王宮には変わった宴が存在するんだ、と私は驚き目を丸くした。
ソーントンの片田舎にいたから、そんな優雅な宴の存在なんて全然知らない。
ひょっとすると、現代のお花見のようなものかな?
桜も神が宿る木だとされているし、こちらでも星は神が作ったものとされているし。
「あ、でも夜遅くなるとレーヴェが……」
隣でこちらを見上げたレーヴェに微笑みかけると、彼はニッコリ笑って言った。
「はい、ですから僕は途中までの参加にしますね」
「そう?いいの?」
「はい。お母様はゆっくり星を見て楽しんで下さい」
そう言って小さな手で私の手を握るレーヴェは、まるで天使のように微笑んだ。
「うん、ありがとう。では、ガブリエラ、参加します」
「よかった!!ね、陛下?」
「は?いや、別に……オレは……」
突然ガブリエラに話を振られた獅子王は、あたふたとし目を泳がせた。