人生の続きを聖女として始めます
毒
ーーーー(獅子王)
ロシュと共に早足で北館へ向かうと、扉前の近衛兵の姿はなく、扉が大きく開かれていた。
どういうことだ?ジュリは……どこだ?
「おい、何で誰もいない?それに扉が……」
飛び込んで行こうとするオレを止め、ロシュは剣に手をかけた。
そして、扉に飛び込む。
「中だ!中にいる!隣から叫び声が聞こえるぞ!!」
「くそっ!ジュリは!?無事か?」
それぞれに剣を携え、薄暗い部屋を進むと、二番目の部屋は真っ赤に染まっていた。
ジュリを探して目をさまよわせると、部屋の隅で近衛が白い服の女を抱えて途方にくれている。
「ジュリ!!」
「おい、なんてこった……これは何だ!ジュリ様はどうしたんだ!?」
ロシュとオレの声に戦闘中のエスコルピオが振り返った。
その足元には護衛騎士ルイスの首が転がり、侍女ノーラが狂ったように短剣を振り回す。
もう自分の傷を構っている暇はないのか、ドレスが血にまみれて黒光りしていた。
急いでジュリのもとに向かうオレと、エスコルピオを援護に向かうロシュ。
ジュリは青白い顔で、呼吸も荒い。
こんな症状をどこかで見たことがある……そうだ、これは命を落とした兄弟と同じものだ!!
ロシュと共に早足で北館へ向かうと、扉前の近衛兵の姿はなく、扉が大きく開かれていた。
どういうことだ?ジュリは……どこだ?
「おい、何で誰もいない?それに扉が……」
飛び込んで行こうとするオレを止め、ロシュは剣に手をかけた。
そして、扉に飛び込む。
「中だ!中にいる!隣から叫び声が聞こえるぞ!!」
「くそっ!ジュリは!?無事か?」
それぞれに剣を携え、薄暗い部屋を進むと、二番目の部屋は真っ赤に染まっていた。
ジュリを探して目をさまよわせると、部屋の隅で近衛が白い服の女を抱えて途方にくれている。
「ジュリ!!」
「おい、なんてこった……これは何だ!ジュリ様はどうしたんだ!?」
ロシュとオレの声に戦闘中のエスコルピオが振り返った。
その足元には護衛騎士ルイスの首が転がり、侍女ノーラが狂ったように短剣を振り回す。
もう自分の傷を構っている暇はないのか、ドレスが血にまみれて黒光りしていた。
急いでジュリのもとに向かうオレと、エスコルピオを援護に向かうロシュ。
ジュリは青白い顔で、呼吸も荒い。
こんな症状をどこかで見たことがある……そうだ、これは命を落とした兄弟と同じものだ!!