人生の続きを聖女として始めます
次の日、オレはマデリンに会った。
亜麻色の髪、聡明そうな翡翠の瞳、真珠色の肌。
目の前で見る彼女は想像を遥かに超える美しさだった。
子供みたいに隠れていたオレを見て、マデリンは驚きふらついた。
大きく見開かれる瞳に吸い込まれそうになりながら、慌てて支える。
柔らかく華奢な体から漂う香りに、一瞬で全ての意識が持っていかれた。
これではダメだと、気を引き締めて名を名乗る。
「こんにちは、塔の下の姫君。オレはレグルス」
自分から名乗るのは初めてで、内心ビクビクしていたが、声に出してみた自分の名は、思ったより軽く良い響きだった。
「あっ、あの、私マデリン・ソーントンです」
真珠色の肌が、真っ赤に染まった。
一生懸命名乗る彼女に、もうオレの目は釘付けだ。
その薔薇色の唇でオレの名を呼んで。
この世に確かに存在すると証明して。
生きていてもいいんだと、肯定して。
溢れ出る欲望を、なんとか理性で押さえつつ、オレは彼女にもう一度ちゃんと挨拶をした。
亜麻色の髪、聡明そうな翡翠の瞳、真珠色の肌。
目の前で見る彼女は想像を遥かに超える美しさだった。
子供みたいに隠れていたオレを見て、マデリンは驚きふらついた。
大きく見開かれる瞳に吸い込まれそうになりながら、慌てて支える。
柔らかく華奢な体から漂う香りに、一瞬で全ての意識が持っていかれた。
これではダメだと、気を引き締めて名を名乗る。
「こんにちは、塔の下の姫君。オレはレグルス」
自分から名乗るのは初めてで、内心ビクビクしていたが、声に出してみた自分の名は、思ったより軽く良い響きだった。
「あっ、あの、私マデリン・ソーントンです」
真珠色の肌が、真っ赤に染まった。
一生懸命名乗る彼女に、もうオレの目は釘付けだ。
その薔薇色の唇でオレの名を呼んで。
この世に確かに存在すると証明して。
生きていてもいいんだと、肯定して。
溢れ出る欲望を、なんとか理性で押さえつつ、オレは彼女にもう一度ちゃんと挨拶をした。