人生の続きを聖女として始めます
「へ、陛下!……陛下……そんな……ああ、陛下……」
大神官長は膝から崩れ落ち、オレは放心状態だ。
中の異様な事態を察知したのか、向こうの部屋から、激しいノックの音がする。
すると、さっきまで悲痛な顔でルリオンを見つめていた大神官長バロンスはその表情を引き締めオレに言った。
「レグルス様!今詳しい話をしている暇がありません。ですが、共通の敵はバートラムだと思って良いですか!?」
共通の敵……。
バートラムを敵だと言われれば間違いなくそうだ。
だが、彼らにとっても敵とはどういう意味だろう。
死ぬ前にルリオンが言ったことと関係があるとは思うが、バロンスが言うように今は時間がないようだ。
「バロンス!!どうした!?陛下は?おい!入るぞ!」
その声は国務大臣だ。
彼女は、激しく扉を連打し大声を出した。
「待て。ヒューイット!心配ない!陛下はご無事だ」
「おい!何を言って……」
バロンスは国務大臣に答えながら、いぶかしむオレの口を自身の手で押さえた。
「お静かにっ!少し落ち着いて下さい」
その真剣な眼差しに、頷いて返すと、バロンスはふぅとため息をついて言った。
大神官長は膝から崩れ落ち、オレは放心状態だ。
中の異様な事態を察知したのか、向こうの部屋から、激しいノックの音がする。
すると、さっきまで悲痛な顔でルリオンを見つめていた大神官長バロンスはその表情を引き締めオレに言った。
「レグルス様!今詳しい話をしている暇がありません。ですが、共通の敵はバートラムだと思って良いですか!?」
共通の敵……。
バートラムを敵だと言われれば間違いなくそうだ。
だが、彼らにとっても敵とはどういう意味だろう。
死ぬ前にルリオンが言ったことと関係があるとは思うが、バロンスが言うように今は時間がないようだ。
「バロンス!!どうした!?陛下は?おい!入るぞ!」
その声は国務大臣だ。
彼女は、激しく扉を連打し大声を出した。
「待て。ヒューイット!心配ない!陛下はご無事だ」
「おい!何を言って……」
バロンスは国務大臣に答えながら、いぶかしむオレの口を自身の手で押さえた。
「お静かにっ!少し落ち着いて下さい」
その真剣な眼差しに、頷いて返すと、バロンスはふぅとため息をついて言った。