人生の続きを聖女として始めます
「レグルス様が今までどんな扱いを受けてきたかはわかっています!きっと王家などに近寄りたくもなかったでしょう。しかし、陛下はいつも気にかけておいででした」
「そんなバカな。箝口令が出たと聞いている。ルリオンが知っているはずない!」
「いいえ。前獅子王は陛下に弟は産まれてまもなく死んだ……と説明したのです。ですが、陛下は信じなかった。双子とは不思議なものです。レグルス様は必ず生きていると思ったようです。そして、独自でその居場所を突き止め……陰ながら見守っていたのです」
「ルリオンが……?見守って……いた?」
「はい。ですから、レグルス様がご結婚なさったのも、自分のことのように喜んで……」
そこで、オレはマデリンとレーヴェのことを思い出した。
未だ彼女達に危機は迫ったままだ。
「バロンス!!オレの妻と子供はバートラムに脅かされている!!なんとかならないか!?」
「なんと!!……おのれ、バートラム……そういうことか……すべて計画的にしたことだな。最初から陛下を弑虐することを目的とし、人質を取りレグルス様を替え玉に………」
ワナワナと震え、バロンスは白くなるくらい拳を握りしめた。
「バートラムは何故ルリオンを殺そうと!?」
「あやつには隣国ネスロへ情報を横流しした疑惑……スパイ容疑がかかっているのですよ。それを知り積極的に証拠を集めようとした陛下の暗殺を企て、後にレグルス様を替え玉として、人質を盾に意のままに操る……」
「な……なんてバカなことを……その為に、マデリンやレーヴェが危険に晒されたと言うのか!?」
売国奴のつまらない保身のせいで、大切な家族に被害が及ぶ……。
その事実だけで、腸が煮えくり返りそうだった。
兄を屠り、家族を脅かすバートラム・スタンフォードを絶対に許さない。
そんなオレの怒りに満ちた表情を見て、バロンスは眉間のシワを更に深くし嘆願した。
「そんなバカな。箝口令が出たと聞いている。ルリオンが知っているはずない!」
「いいえ。前獅子王は陛下に弟は産まれてまもなく死んだ……と説明したのです。ですが、陛下は信じなかった。双子とは不思議なものです。レグルス様は必ず生きていると思ったようです。そして、独自でその居場所を突き止め……陰ながら見守っていたのです」
「ルリオンが……?見守って……いた?」
「はい。ですから、レグルス様がご結婚なさったのも、自分のことのように喜んで……」
そこで、オレはマデリンとレーヴェのことを思い出した。
未だ彼女達に危機は迫ったままだ。
「バロンス!!オレの妻と子供はバートラムに脅かされている!!なんとかならないか!?」
「なんと!!……おのれ、バートラム……そういうことか……すべて計画的にしたことだな。最初から陛下を弑虐することを目的とし、人質を取りレグルス様を替え玉に………」
ワナワナと震え、バロンスは白くなるくらい拳を握りしめた。
「バートラムは何故ルリオンを殺そうと!?」
「あやつには隣国ネスロへ情報を横流しした疑惑……スパイ容疑がかかっているのですよ。それを知り積極的に証拠を集めようとした陛下の暗殺を企て、後にレグルス様を替え玉として、人質を盾に意のままに操る……」
「な……なんてバカなことを……その為に、マデリンやレーヴェが危険に晒されたと言うのか!?」
売国奴のつまらない保身のせいで、大切な家族に被害が及ぶ……。
その事実だけで、腸が煮えくり返りそうだった。
兄を屠り、家族を脅かすバートラム・スタンフォードを絶対に許さない。
そんなオレの怒りに満ちた表情を見て、バロンスは眉間のシワを更に深くし嘆願した。