人生の続きを聖女として始めます
「レグルス様。どうか陛下の代わりに獅子王を名乗って下さいませんか?」
突然の申し出に、オレは怒りから一転、呆れて口が開いた。
つまり、死んだルリオンの代わりになれ、ということだ。
今まで放置して、獅子王が死んだ途端これか!
考えることはバートラムと同じじゃないか!!
オレは憤り、声を荒らげようとした。
だが、その時、冷静なもう一人の自分がささやいた。
『獅子王の権力があれば、兵士を動かしマデリン達を助けることが出来る』
と。
レグルスでは出来なかったことが、ルリオンなら出来るのだ!
そう思ったら、選択肢は一つだ。
「バロンス。君がいう通り、オレは王家には近寄りたくもなかった。獅子王として生きるなど冗談じゃない!だが……妻や子を助けるにはレグルスでは力が足りないんだ。だから……その申し出を受ける」
「レグルス様!!ありがとうございます!微力ながら、私もヒューイットも力をお貸ししますから!」
そう言って、バロンスはオレの手をしっかりと握った。
そして、永遠の眠りについたルリオンに祈りを捧げると、白色のシーツで全体を覆った。
「陛下、お許しを。しかし、バートラムを捕まえるためには、レグルス様のお力が必要なのです……」
深々と頭を下げ、それからスッと背筋を正しバロンスは振り返った。
「では、着替えましょう!!レグルス様、いえ獅子王陛下!」
突然の申し出に、オレは怒りから一転、呆れて口が開いた。
つまり、死んだルリオンの代わりになれ、ということだ。
今まで放置して、獅子王が死んだ途端これか!
考えることはバートラムと同じじゃないか!!
オレは憤り、声を荒らげようとした。
だが、その時、冷静なもう一人の自分がささやいた。
『獅子王の権力があれば、兵士を動かしマデリン達を助けることが出来る』
と。
レグルスでは出来なかったことが、ルリオンなら出来るのだ!
そう思ったら、選択肢は一つだ。
「バロンス。君がいう通り、オレは王家には近寄りたくもなかった。獅子王として生きるなど冗談じゃない!だが……妻や子を助けるにはレグルスでは力が足りないんだ。だから……その申し出を受ける」
「レグルス様!!ありがとうございます!微力ながら、私もヒューイットも力をお貸ししますから!」
そう言って、バロンスはオレの手をしっかりと握った。
そして、永遠の眠りについたルリオンに祈りを捧げると、白色のシーツで全体を覆った。
「陛下、お許しを。しかし、バートラムを捕まえるためには、レグルス様のお力が必要なのです……」
深々と頭を下げ、それからスッと背筋を正しバロンスは振り返った。
「では、着替えましょう!!レグルス様、いえ獅子王陛下!」