人生の続きを聖女として始めます
獅子王の装いで、バロンスと共に隣の部屋へと戻ると、そこには腕に傷をおった国務大臣ヒューイットが踞っていた。
「ヒューイット!!どうしたのだ!?」
バロンスは彼女に駆け寄った。
「くっ……!あやつ……バートラムに!!」
「くそっ!察知されたか……しかし、まだ遠くまでは行っておらんだろう!陛下!」
振り返ったバロンスにオレは頷き、初めての命を下した。
「王宮の全衛兵、近衛を総動員しろ!バートラム・スタンフォードを反逆罪で捕らえよ!」
この号令に唖然としたのはヒューイットだ。
彼女は踞ったまま目を見開き、バロンスとオレ、両方を交互に見た。
そして、バロンスと目で確認を取り合うと痛みを堪えサッと立ち上がって言った。
「勅命において、バートラム・スタンフォード侯爵、エルナダの敵の追跡を開始します!!」
ヒューイット国務大臣は、扉の外に飛び出すと、兵に召集をかけた。
警務の長は国防大臣、つまりバートラムだが、その上の実権を持つ国務大臣の言葉に兵は機敏に反応した。
扉の外からは、忙しない号令がひっきりなしに聞こえ、ヒューイットの勇ましい声も聞こえてくる。
「逃がすなよ!あの国賊の一族郎党引っ捕らえよ!」
その声に兵の指揮も更に上がったようだった。
「ヒューイット!!どうしたのだ!?」
バロンスは彼女に駆け寄った。
「くっ……!あやつ……バートラムに!!」
「くそっ!察知されたか……しかし、まだ遠くまでは行っておらんだろう!陛下!」
振り返ったバロンスにオレは頷き、初めての命を下した。
「王宮の全衛兵、近衛を総動員しろ!バートラム・スタンフォードを反逆罪で捕らえよ!」
この号令に唖然としたのはヒューイットだ。
彼女は踞ったまま目を見開き、バロンスとオレ、両方を交互に見た。
そして、バロンスと目で確認を取り合うと痛みを堪えサッと立ち上がって言った。
「勅命において、バートラム・スタンフォード侯爵、エルナダの敵の追跡を開始します!!」
ヒューイット国務大臣は、扉の外に飛び出すと、兵に召集をかけた。
警務の長は国防大臣、つまりバートラムだが、その上の実権を持つ国務大臣の言葉に兵は機敏に反応した。
扉の外からは、忙しない号令がひっきりなしに聞こえ、ヒューイットの勇ましい声も聞こえてくる。
「逃がすなよ!あの国賊の一族郎党引っ捕らえよ!」
その声に兵の指揮も更に上がったようだった。