人生の続きを聖女として始めます
「さて、あちらはヒューイットに任せて、我々は奥方様と御子様をお救いせねば!」
バロンスとオレは部屋を後にし、足早に神殿に向かった。
通りすぎる兵に檄を飛ばしなから、バロンスについていくと、やがて荘厳な神殿の大広間に出る。
そこには、何百人もの神殿兵がいて、オレを見てざっと跪いた。
「偉大なる、獅子王陛下!」
地響きのような声が一斉に沸き上がり、空気が震えた。
「陛下。神殿兵を好きにお使い下さいませ。皆、私の配下でございます」
「わかった。ありがとう」
「礼など……さぁ、急ぎましょう!」
オレはバロンスに軽く頷き、神殿兵に命を下した。
「これより、国賊バートラム・スタンフォードの残党を討ちに行く!敵はラ・ロイエ付近に駐屯して、子爵家の者を狙っている!なんとしても彼らを守れ!!」
「はっ!!!」
また地響きが起こり、慌ただしく支度をし始める神殿兵で広間は埋め尽くされた。
オレはルリオンの馬に乗り、バロンス、神殿兵を率い疾風のごとくラ・ロイエへと向かう。
無事でいてくれ……どうか、何事も起こってませんように……そう願いながら、一心に馬を駆けた。
ラ・ロイエ周辺に辿り着いたのは、夜もかなり深くなった頃だ。
オレ達は、牢獄を通り抜け、その先にある子爵邸を目指した。
「陛下!!」
先行していた神殿兵がいきなり馬を止め、道を塞いだ。
「何事か!?止まっている場合ではないぞ!急がなくては……」
もうそこにマデリン達がいるんだ!
邪魔をするな!
と、心の中で叫んだ。
「前方から火の手が上がっております!!危険です!」
「な………子爵邸……か?そうなのか!?」
「陛下!神殿兵を先に送り込み様子を窺わせましょう!一旦ここでお待ちを………」
バロンスが後ろから宥めるように声をかける。
だが、オレは聞いてないフリをした。
「急げ!!絶対に助けるんだ!!」
「へ、陛下!お待ちを!」
バロンスとオレは部屋を後にし、足早に神殿に向かった。
通りすぎる兵に檄を飛ばしなから、バロンスについていくと、やがて荘厳な神殿の大広間に出る。
そこには、何百人もの神殿兵がいて、オレを見てざっと跪いた。
「偉大なる、獅子王陛下!」
地響きのような声が一斉に沸き上がり、空気が震えた。
「陛下。神殿兵を好きにお使い下さいませ。皆、私の配下でございます」
「わかった。ありがとう」
「礼など……さぁ、急ぎましょう!」
オレはバロンスに軽く頷き、神殿兵に命を下した。
「これより、国賊バートラム・スタンフォードの残党を討ちに行く!敵はラ・ロイエ付近に駐屯して、子爵家の者を狙っている!なんとしても彼らを守れ!!」
「はっ!!!」
また地響きが起こり、慌ただしく支度をし始める神殿兵で広間は埋め尽くされた。
オレはルリオンの馬に乗り、バロンス、神殿兵を率い疾風のごとくラ・ロイエへと向かう。
無事でいてくれ……どうか、何事も起こってませんように……そう願いながら、一心に馬を駆けた。
ラ・ロイエ周辺に辿り着いたのは、夜もかなり深くなった頃だ。
オレ達は、牢獄を通り抜け、その先にある子爵邸を目指した。
「陛下!!」
先行していた神殿兵がいきなり馬を止め、道を塞いだ。
「何事か!?止まっている場合ではないぞ!急がなくては……」
もうそこにマデリン達がいるんだ!
邪魔をするな!
と、心の中で叫んだ。
「前方から火の手が上がっております!!危険です!」
「な………子爵邸……か?そうなのか!?」
「陛下!神殿兵を先に送り込み様子を窺わせましょう!一旦ここでお待ちを………」
バロンスが後ろから宥めるように声をかける。
だが、オレは聞いてないフリをした。
「急げ!!絶対に助けるんだ!!」
「へ、陛下!お待ちを!」