人生の続きを聖女として始めます
みるみる顔を赤くするレグルスを見て、こっちも照れてしまった。
でも、恥ずかしいことも、ちゃんと伝えてくれる性格は昔から何一つ変わっていない。
「だからな……覚悟しておけよ?もしこの先オレから逃げたいと思っても、どこまでも追いかけて捕まえてやるから」
「逃げて捕まったらどうなるの?」
「それは、君が良く知っているだろ?」
「ん?どういうこと?」
レグルスはふふん、と意地悪な顔をした。
「獅子王は妃を激しく抱くらしいからな。もう足腰立たなくなるまで毎日毎日……」
「逃げませんからー!!絶対にっ!」
それはもう必死で訴えておいたわよ。
こっちの言ったことを逆手にとるなんて……やっぱりこの人、レグルスで間違いない。
困った私の顔を見て、レグルスは高らかに笑った。
彼の笑い声が合図だったかのように、一旦退出した皆が戻ってきた。
その中には、さっきいなかったエスコルピオも混ざっている。
「エスコルピオ……ちがう、デュマね?」
ガブリエラの後ろに隠れるようにしていたエスコルピオに声をかける。
すると彼は、ビクッと体を震わせて、俯きながら進み出てきた。
「お嬢様……申し訳ございませんでした……」
「何を謝るの?」
「謝らなければなりません。一度目は子爵邸でお守り出来なかったこと。二度目は知らなかったとはいえ、お嬢様を暗殺しようとしたこと。三度目は毒矢から守れなかったこと……私は護衛騎士も執事も失格です」
でも、恥ずかしいことも、ちゃんと伝えてくれる性格は昔から何一つ変わっていない。
「だからな……覚悟しておけよ?もしこの先オレから逃げたいと思っても、どこまでも追いかけて捕まえてやるから」
「逃げて捕まったらどうなるの?」
「それは、君が良く知っているだろ?」
「ん?どういうこと?」
レグルスはふふん、と意地悪な顔をした。
「獅子王は妃を激しく抱くらしいからな。もう足腰立たなくなるまで毎日毎日……」
「逃げませんからー!!絶対にっ!」
それはもう必死で訴えておいたわよ。
こっちの言ったことを逆手にとるなんて……やっぱりこの人、レグルスで間違いない。
困った私の顔を見て、レグルスは高らかに笑った。
彼の笑い声が合図だったかのように、一旦退出した皆が戻ってきた。
その中には、さっきいなかったエスコルピオも混ざっている。
「エスコルピオ……ちがう、デュマね?」
ガブリエラの後ろに隠れるようにしていたエスコルピオに声をかける。
すると彼は、ビクッと体を震わせて、俯きながら進み出てきた。
「お嬢様……申し訳ございませんでした……」
「何を謝るの?」
「謝らなければなりません。一度目は子爵邸でお守り出来なかったこと。二度目は知らなかったとはいえ、お嬢様を暗殺しようとしたこと。三度目は毒矢から守れなかったこと……私は護衛騎士も執事も失格です」