人生の続きを聖女として始めます
「そうだな。悪かった。ずっとこんな風に生きてきたから……配慮が足らなかったことは謝る。オレがしてきた思いを、ジュリやレーヴェにさせるわけにはいかないよな」
「そうよ!すぐに未亡人になるなんて嫌だからね!」
そう言って、軍議に戻ろうと体を放そうとした私をレグルスはびくともしない力で抱き込んだ。
「レ、レグルス?あの……戻らないと……」
「ん?」
ん?じゃない……。
軍議の途中だって言ったのは自分の方なのに、なぜ邪魔を!?
見上げると、不敵に微笑む金色の瞳があった。
こんな時のレグルスは、大体よからぬことを考えている。
それは困る私を見て楽しみたいとか、その他意地悪なこと全般だ。
「もうちょっといいだろ?あれからずっと君、レーヴェとばかり一緒でオレの所に来ないじゃないか」
ぐっ!……それは、その通り。
と言うのも、時間を置いて良く考えてみると、レグルスとどう接していいかわからない自分がいた。
彼は確かに前世の夫であるけど、ジュリとの関係は無い。
外見も性格もマデリンとは違う私を、前世がそうだというだけで、無条件で愛せるものかどうか。
そう考えると、レグルスとの距離感がうまく測れずにいた。
「そうよ!すぐに未亡人になるなんて嫌だからね!」
そう言って、軍議に戻ろうと体を放そうとした私をレグルスはびくともしない力で抱き込んだ。
「レ、レグルス?あの……戻らないと……」
「ん?」
ん?じゃない……。
軍議の途中だって言ったのは自分の方なのに、なぜ邪魔を!?
見上げると、不敵に微笑む金色の瞳があった。
こんな時のレグルスは、大体よからぬことを考えている。
それは困る私を見て楽しみたいとか、その他意地悪なこと全般だ。
「もうちょっといいだろ?あれからずっと君、レーヴェとばかり一緒でオレの所に来ないじゃないか」
ぐっ!……それは、その通り。
と言うのも、時間を置いて良く考えてみると、レグルスとどう接していいかわからない自分がいた。
彼は確かに前世の夫であるけど、ジュリとの関係は無い。
外見も性格もマデリンとは違う私を、前世がそうだというだけで、無条件で愛せるものかどうか。
そう考えると、レグルスとの距離感がうまく測れずにいた。