人生の続きを聖女として始めます
「……カエルでも好きなの?」
「……正直に言って……あまり得意ではないが、君がカエルになるのなら、頑張って好きになる……」
……例えで出したのは苦手なものリストだったんだ……。
「………よかったね……人間で……」
「うん、良かったよ……」
ほっとしたように言うと、抱き込んでいた体を漸く放し、今度は一歩離れて覗き込んできた。
顔が……顔が近い!
「不安なことはすぐに聞け。何でも答えてやるから。君に嘘や隠し事はしない」
「う、うん、わかった。ごめん」
「謝るなよ、可愛いな」
「ふへっ??」
会話の途中で、関係ない言葉をいれてくるのやめてくれる?
お陰で、心臓は跳ね上がるわ、声は上擦るわで恥ずかしいんですけど!?
「さっ、さぁ!皆が待ってるよ?早く軍議に戻りましょう!!ね?戻りましょう!?」
クスクス笑うレグルスの横をすり抜け、足早に扉に向かう。
動揺して右手と右足が同時に出たのを見逃さなかったレグルスは、今度は大声で笑った。
そうだった、レグルスはこんな人だった。
私をからかって、驚かせて、意地悪をして……でも最後には甘やかす、というかなりの曲者。
翻弄されていたあの頃を思い出して悔しさが込み上げたけど、その倍くらい嬉しさも溢れた。
自分では変わってしまったと言うけど、本当はは何も変わっていないのかもしれないと。
「……正直に言って……あまり得意ではないが、君がカエルになるのなら、頑張って好きになる……」
……例えで出したのは苦手なものリストだったんだ……。
「………よかったね……人間で……」
「うん、良かったよ……」
ほっとしたように言うと、抱き込んでいた体を漸く放し、今度は一歩離れて覗き込んできた。
顔が……顔が近い!
「不安なことはすぐに聞け。何でも答えてやるから。君に嘘や隠し事はしない」
「う、うん、わかった。ごめん」
「謝るなよ、可愛いな」
「ふへっ??」
会話の途中で、関係ない言葉をいれてくるのやめてくれる?
お陰で、心臓は跳ね上がるわ、声は上擦るわで恥ずかしいんですけど!?
「さっ、さぁ!皆が待ってるよ?早く軍議に戻りましょう!!ね?戻りましょう!?」
クスクス笑うレグルスの横をすり抜け、足早に扉に向かう。
動揺して右手と右足が同時に出たのを見逃さなかったレグルスは、今度は大声で笑った。
そうだった、レグルスはこんな人だった。
私をからかって、驚かせて、意地悪をして……でも最後には甘やかす、というかなりの曲者。
翻弄されていたあの頃を思い出して悔しさが込み上げたけど、その倍くらい嬉しさも溢れた。
自分では変わってしまったと言うけど、本当はは何も変わっていないのかもしれないと。