人生の続きを聖女として始めます
リブラの後に続いて神殿を一歩出ると、人が何人か跪いて祈りを捧げていた。
「リブラ様っ!!」
彼らはリブラが出てくると我先にと駆けつけ、後ろの私に驚きの目をむける。
「おおっ!成功したのですね!!さすがリブラ様!」
そういったのは、リブラより少し若めの男で、小柄だが利発そうな顔をしている。
神官見習いかもしれないな、と私は勝手に想像した。
「ああ、ヴィス!これでなんとかなりそうだぞ。こちらが聖女様で……あっ!?」
「あ?」
そこにいる全員が復唱した。
もちろん私も。
「すみません。お名前を伺っていませんでした……あの、教えてもらっても?」
そのくらいで大声を出さないでもらいたい。
後でこっそり聞いてもいいんじゃないの?
とはいえ、問われれば答えてしまうわよね。
「樹里です、ジュリ」
「ほう!ジュリ様と!聖女ジュリ様ですね!」
リブラの感嘆の声が上がると、続いてヴィス、あと同じ様な服の人達数名が大声で叫んだ。
「聖女ジュリ様、御降臨ーー!」
恥ずかしすぎて一歩あとずさった私を、リブラはグイグイ引いて歩きだした。
そして、その後ろを神官見習い達がカルガモの子供みたいに付いてくる!
リブラはその可愛い外見に反して、かなり歩くのが早く、日頃ランニングしている私でも付いていくのがやっとだった。
「リブラ様っ!!」
彼らはリブラが出てくると我先にと駆けつけ、後ろの私に驚きの目をむける。
「おおっ!成功したのですね!!さすがリブラ様!」
そういったのは、リブラより少し若めの男で、小柄だが利発そうな顔をしている。
神官見習いかもしれないな、と私は勝手に想像した。
「ああ、ヴィス!これでなんとかなりそうだぞ。こちらが聖女様で……あっ!?」
「あ?」
そこにいる全員が復唱した。
もちろん私も。
「すみません。お名前を伺っていませんでした……あの、教えてもらっても?」
そのくらいで大声を出さないでもらいたい。
後でこっそり聞いてもいいんじゃないの?
とはいえ、問われれば答えてしまうわよね。
「樹里です、ジュリ」
「ほう!ジュリ様と!聖女ジュリ様ですね!」
リブラの感嘆の声が上がると、続いてヴィス、あと同じ様な服の人達数名が大声で叫んだ。
「聖女ジュリ様、御降臨ーー!」
恥ずかしすぎて一歩あとずさった私を、リブラはグイグイ引いて歩きだした。
そして、その後ろを神官見習い達がカルガモの子供みたいに付いてくる!
リブラはその可愛い外見に反して、かなり歩くのが早く、日頃ランニングしている私でも付いていくのがやっとだった。