人生の続きを聖女として始めます
「ジュリ様、ごめんなさい。エスコルピオが失礼なことを……」
考え事をしていた私の腕の中では、レーヴェが申し訳なさそうに見上げていた。
その声に、エスコルピオが反応し、グルリとこちらを見た。
「殿下が謝ることなどありません。聖女といえども、殿下に危害を加えるならば粛清対象です」
淡々と言うエスコルピオを私はじっと見つめた。
物騒なことを言っているけど、彼がレーヴェを絶対に裏切らないということはわかる。
それは、親として信頼に値するわ。
「危害を加えるつもりはありません。レーヴェがとても可愛くてつい抱き締めてしまったんです。ごめんなさい」
私はエスコルピオに向かって微笑んだ。
それを見て、彼が少し怯んだ?と感じたけど、すぐにまた殺気立ったオーラを放ち始めた。
「ジュリ様は悪くないっ!エスコルピオっ!僕のお母様だぞ!酷いことを言うと許さないからな!」
レーヴェはキッとエスコルピオを睨んだ。
すると、殺気立った鉄仮面は突如あたふたとし跪いて許しを請い始めた。
「も、申し訳ございません!御許しください」
「もう絶対にしないでよ?」
「は………」
強面の鉄仮面が、レーヴェに頭が上がらない……この光景に私は思わずぷっと吹き出した。
エスコルピオに威嚇の視線を送られ即座に口を押さえてみたけど、顔の緩みは止まらない。
その様子にレーヴェも微笑みを湛え、私達は顔を見合わせて笑った。
考え事をしていた私の腕の中では、レーヴェが申し訳なさそうに見上げていた。
その声に、エスコルピオが反応し、グルリとこちらを見た。
「殿下が謝ることなどありません。聖女といえども、殿下に危害を加えるならば粛清対象です」
淡々と言うエスコルピオを私はじっと見つめた。
物騒なことを言っているけど、彼がレーヴェを絶対に裏切らないということはわかる。
それは、親として信頼に値するわ。
「危害を加えるつもりはありません。レーヴェがとても可愛くてつい抱き締めてしまったんです。ごめんなさい」
私はエスコルピオに向かって微笑んだ。
それを見て、彼が少し怯んだ?と感じたけど、すぐにまた殺気立ったオーラを放ち始めた。
「ジュリ様は悪くないっ!エスコルピオっ!僕のお母様だぞ!酷いことを言うと許さないからな!」
レーヴェはキッとエスコルピオを睨んだ。
すると、殺気立った鉄仮面は突如あたふたとし跪いて許しを請い始めた。
「も、申し訳ございません!御許しください」
「もう絶対にしないでよ?」
「は………」
強面の鉄仮面が、レーヴェに頭が上がらない……この光景に私は思わずぷっと吹き出した。
エスコルピオに威嚇の視線を送られ即座に口を押さえてみたけど、顔の緩みは止まらない。
その様子にレーヴェも微笑みを湛え、私達は顔を見合わせて笑った。