人生の続きを聖女として始めます
「あ、あなたのことなんて知りたくもないわ!どうせ陛下がすぐに王宮から追い出すんだから!ねぇ、陛下?」
ビクトリアは苦し紛れに獅子王に助けを求めたが、彼は押し黙ったままじっと私を見ていただけだった。
そんな微妙な空気の中、言葉を発したのはリブラだ。
「残念ですがビクトリア様。聖女様を追い出す権利は獅子王陛下にはありません」
「はぁ!?そんなバカな……」
「聖女様は神殿部の所属。神殿部は政治機構とは切り離されております。因って人事の口出しは無用です」
子ウサギリブラは、流暢な言葉の中に怒気をはらんでビクトリアを一喝した。
「おー、そうだったなリブラ殿!聖女様に関しては神殿部が統括する、それは規則であるからな」
ガブリエラもリブラを後押しした。
2人の攻撃(口撃)に、ビクトリアは体がはち切れんばかりにいかりを露にした。
抱きつかれたままの獅子王は、相変わらずこちらを見たまま黙り込み、何を考えているのかさっぱりわからない。
私は、もうこの変な状況から一刻も早く抜け出したくて捲し立てた。
「とにかく、ビクトリア?あなたはレーヴェに近付かないで。本人が嫌がっているのよ?わからない?」
「何で私がそんなことを言われなくてはならないの!?殿下はあなたのものではないでしょう?」
「当たり前です。レーヴェは誰のものでもありません。そもそも誰かのものだなんて言い方がバカらしい」
「このっ……ニセ聖女が!!」
ビクトリアは苦し紛れに獅子王に助けを求めたが、彼は押し黙ったままじっと私を見ていただけだった。
そんな微妙な空気の中、言葉を発したのはリブラだ。
「残念ですがビクトリア様。聖女様を追い出す権利は獅子王陛下にはありません」
「はぁ!?そんなバカな……」
「聖女様は神殿部の所属。神殿部は政治機構とは切り離されております。因って人事の口出しは無用です」
子ウサギリブラは、流暢な言葉の中に怒気をはらんでビクトリアを一喝した。
「おー、そうだったなリブラ殿!聖女様に関しては神殿部が統括する、それは規則であるからな」
ガブリエラもリブラを後押しした。
2人の攻撃(口撃)に、ビクトリアは体がはち切れんばかりにいかりを露にした。
抱きつかれたままの獅子王は、相変わらずこちらを見たまま黙り込み、何を考えているのかさっぱりわからない。
私は、もうこの変な状況から一刻も早く抜け出したくて捲し立てた。
「とにかく、ビクトリア?あなたはレーヴェに近付かないで。本人が嫌がっているのよ?わからない?」
「何で私がそんなことを言われなくてはならないの!?殿下はあなたのものではないでしょう?」
「当たり前です。レーヴェは誰のものでもありません。そもそも誰かのものだなんて言い方がバカらしい」
「このっ……ニセ聖女が!!」