人生の続きを聖女として始めます
覚悟を決めて足を踏み入れた執務室は、絨毯が赤、カーテンが金色、その他の家具が黒という、なんともいえない装飾になっていた。
落ち着かない。
それが、私の第一印象だ。
入って真正面、漆黒の大理石の机の周りにそこにいるべき全員が集まっていた。
「やぁ、来たね!」
ロシュはスッと右手を上げた。
「ジュリ様、さ、こちらにおいでなさい」
ロシュの真向かいのドレイクが手を伸ばすのを、ガブリエラが止めた。
「いやいや、ジュリ様は私の近くにいたいそうだよ?ね?」
「え、えーと、ええ」
場所なんてどこでもいい、今窓際でめちゃくちゃこっちを睨んでる人から一番遠ければね!
ざっと見て、獅子王の両隣にロシュとドレイク、ガブリエラは戸口に一番近いところが定位置のようだから……もう一択よね?
「おや、そうですか?それでは、仕方ない。残念ですね、陛下」
ドレイクは獅子王に向かって穏やかに微笑んだ。
「ざ、残念とはなんだ!意味がわからん!」
獅子王は窓際から中央の大きな机に移動して、怒ったようにドスンと腰掛けた。
それを見て、ロシュとドレイクは肩を竦め、ガブリエラはニヤリとした笑みをこちらに向けた。
そして、全員が椅子に腰を下ろし、軍議は開始された。
落ち着かない。
それが、私の第一印象だ。
入って真正面、漆黒の大理石の机の周りにそこにいるべき全員が集まっていた。
「やぁ、来たね!」
ロシュはスッと右手を上げた。
「ジュリ様、さ、こちらにおいでなさい」
ロシュの真向かいのドレイクが手を伸ばすのを、ガブリエラが止めた。
「いやいや、ジュリ様は私の近くにいたいそうだよ?ね?」
「え、えーと、ええ」
場所なんてどこでもいい、今窓際でめちゃくちゃこっちを睨んでる人から一番遠ければね!
ざっと見て、獅子王の両隣にロシュとドレイク、ガブリエラは戸口に一番近いところが定位置のようだから……もう一択よね?
「おや、そうですか?それでは、仕方ない。残念ですね、陛下」
ドレイクは獅子王に向かって穏やかに微笑んだ。
「ざ、残念とはなんだ!意味がわからん!」
獅子王は窓際から中央の大きな机に移動して、怒ったようにドスンと腰掛けた。
それを見て、ロシュとドレイクは肩を竦め、ガブリエラはニヤリとした笑みをこちらに向けた。
そして、全員が椅子に腰を下ろし、軍議は開始された。