ポルターガイスト~封じられた扉~
再び
目が覚めると自分の部屋の中にいた。


ハッと息を飲んで飛び起きて見るが、いつもの風景が広がるばかりだった。


スマホで日時を確認してみると、月曜日の朝になっているのがわかった。


外のあたしはお墓で眠ってしまった後、ちゃんと起きて家に帰ってきていたのだろう。


だけどさっきまでの夢の内容は鮮明に覚えていた。


あの部屋の中で亜香里ちゃんの起こした事件を知り、過去を知った。


そしてその後……。


あたしは恐る恐る自分の右手首へと視線を移動させた。


そこにはクッキリと黒くて小さな手形がついていたのだった。

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