ポルターガイスト~封じられた扉~
☆☆☆
あたしは昔使っていたリストバンドを引っ張り出して右腕につけ、学校へと向かった。
亜香里ちゃんの腕の感触は今でもリアルに覚えている。
本当に細くて、まるで骨と皮だけみたいだった。
似ぬ間際、亜香里ちゃんはガリガリに痩せていたのではないかと感じられた。
「純奈!」
教室へ入る手前で声をかけられて振り返ると、広貴が走って近づいてくるところだった。
「広貴!」
「昨日は大丈夫だったか?」
「うん。なんとかね……」
そう答えて自分の右手首に触れる。
「授業を受けるのか?」
その質問にあたしは首を傾げた。
「これから調理室へ行こうと思うんだ」
「調理室って、鍵が開いてないんじゃない?」
あたしは昔使っていたリストバンドを引っ張り出して右腕につけ、学校へと向かった。
亜香里ちゃんの腕の感触は今でもリアルに覚えている。
本当に細くて、まるで骨と皮だけみたいだった。
似ぬ間際、亜香里ちゃんはガリガリに痩せていたのではないかと感じられた。
「純奈!」
教室へ入る手前で声をかけられて振り返ると、広貴が走って近づいてくるところだった。
「広貴!」
「昨日は大丈夫だったか?」
「うん。なんとかね……」
そう答えて自分の右手首に触れる。
「授業を受けるのか?」
その質問にあたしは首を傾げた。
「これから調理室へ行こうと思うんだ」
「調理室って、鍵が開いてないんじゃない?」