ポルターガイスト~封じられた扉~
☆☆☆
それから5分ほど経過して、先生が戻って来た。
手には封筒を持っている。
「これよ」
そう言い、封筒から取り出した見取り図を広いテーブルの上に広げる。
「ここが調理室」
先生が指さしてくれた場所を確認すると、確かに調理室だ。
しかし、その壁の奥が黒く塗られているのがわかった。
「この場所はなんですか? 表から見ても、なにもないみたいですけど」
紀人が言う。
「そこが、私やあなたたちが見た部屋になるの。表から見ても確かになにもない壁が広がっているだけ。だけど確かにそこに空間が存在しているみたいなの」
「亜香里ちゃんの部屋……」
杏美が小さな声で呟いた。
「屋敷は取り壊されたのに、どうして亜香里ちゃんの部屋だけ残されたんですか?」
広貴がそう質問するが、先生は左右に首を振った。
「さすがにそこまではわからなかった。あまり調べていると、頭がおかしくなったと思われるかもしれないと思って、調べられなかったの」
それから5分ほど経過して、先生が戻って来た。
手には封筒を持っている。
「これよ」
そう言い、封筒から取り出した見取り図を広いテーブルの上に広げる。
「ここが調理室」
先生が指さしてくれた場所を確認すると、確かに調理室だ。
しかし、その壁の奥が黒く塗られているのがわかった。
「この場所はなんですか? 表から見ても、なにもないみたいですけど」
紀人が言う。
「そこが、私やあなたたちが見た部屋になるの。表から見ても確かになにもない壁が広がっているだけ。だけど確かにそこに空間が存在しているみたいなの」
「亜香里ちゃんの部屋……」
杏美が小さな声で呟いた。
「屋敷は取り壊されたのに、どうして亜香里ちゃんの部屋だけ残されたんですか?」
広貴がそう質問するが、先生は左右に首を振った。
「さすがにそこまではわからなかった。あまり調べていると、頭がおかしくなったと思われるかもしれないと思って、調べられなかったの」