ポルターガイスト～封じられた扉～
《杏美：ねぇ、もうやめようよ》


杏美のメッセージにあたしは動きを止めた。


杏美はこの出来事が気にならないんだろうか。


《愛奈；そうだよ。出て来ることができたんだから、もういいじゃん》


「愛奈……」


２人とも怯えているのかもしれない。


これ以上怖い目に遭いたくなくて、自分から首を突っ込むのを拒否しているのかも。


それはあたしも同じ気持ちだった。


《紀人：女子たちはもうこれ以上首を突っ込まない方がいいかもな。あの部屋はきっと危険だ》


紀人のメッセージに激しいポルターガイスト現象を思い出した。


危うく家具がぶつかってくるところだった。


《紀人：調べるなら、男だけで調べよう》


紀人がそう提案するのも、最もなことだった。
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