ポルターガイスト~封じられた扉~
☆☆☆

次に目が覚めた時、オレンジ色の蛍光灯が見えた。


でも、あたしの部屋の蛍光灯は白色だ。


それにこんな風に裸電球でもない。


違和感はそれだけじゃなかった。


部屋全体がほこりっぽくて、ベッドが硬い。


おかしいと感じて上半身を起こしてみると、あたしは床に直接寝ていたことがわかった。


「え……?」


どうして?


と、思う暇もなかった。


床には杏美や愛奈もいる。


いつもの6人がそろっているのだ。


あたしは唖然としたまま立ち上がり、部屋の中を確認した。


割れた花瓶に、ひっくり返った椅子。


テーブルは壁に寄り掛かるようにして制止している。


そしてあちこちに絡まる蜘蛛の巣。


この……部屋は……。
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