ポルターガイスト~封じられた扉~
更に読み進めて行くと翌年に屋敷が取り壊されたことがわかった。
この家族写真は最後の記念写真だったのだろう。
「ちょっと待って、屋敷が取り壊されたのってもしかして……」
あたしは学校のホームページに来年で設立40年だと書かれていたことを思い出していた。
「あぁ。桜高校が建つからだ」
広貴が真剣な声で答えた。
「おそらく、調理室の奥に当たる場所に亜香里ちゃんの部屋もあったんだろうな」
紀人が呟くように言う。
「まさか、屋敷の取り壊しが決まったから死んだなんて言うんじゃないだろうな」
元浩の言葉にあたしは顔をしかめた。
そんなことを言ったら、あちこちで死者が出ているだろう。
「家族についてもっと書かれてるぞ」
広貴はそう言うと画面上の文字を読み進めてくれた。
「亜香里ちゃんの弟は洋司(ヨウジ)君という名前だったらしい。亜香里ちゃんは10歳の頃、洋司君は5歳の頃に亡くなってる」
「2人とも死んでるの?」
あたしは驚いて聞き返した。
この家族写真は最後の記念写真だったのだろう。
「ちょっと待って、屋敷が取り壊されたのってもしかして……」
あたしは学校のホームページに来年で設立40年だと書かれていたことを思い出していた。
「あぁ。桜高校が建つからだ」
広貴が真剣な声で答えた。
「おそらく、調理室の奥に当たる場所に亜香里ちゃんの部屋もあったんだろうな」
紀人が呟くように言う。
「まさか、屋敷の取り壊しが決まったから死んだなんて言うんじゃないだろうな」
元浩の言葉にあたしは顔をしかめた。
そんなことを言ったら、あちこちで死者が出ているだろう。
「家族についてもっと書かれてるぞ」
広貴はそう言うと画面上の文字を読み進めてくれた。
「亜香里ちゃんの弟は洋司(ヨウジ)君という名前だったらしい。亜香里ちゃんは10歳の頃、洋司君は5歳の頃に亡くなってる」
「2人とも死んでるの?」
あたしは驚いて聞き返した。