ポルターガイスト~封じられた扉~
眠る時に広貴が持っていたから、ここまで一緒に来たみたいだ。
「本当だね! 花瓶が割れちゃったから、新しいのを用意しなきゃいけないけど……」
そこまで言い、杏美は口を閉じた。
途端に青ざめて目を丸くする。
「どうしたの杏美? 化け物でも見た顔して」
そう聞きながら振り向くと、ベッドの上に座っている亜香里ちゃんがいた。
あたしは「ヒッ!」と悲鳴を上げて後ずさりをする。
亜香里ちゃんは相変わらず目から黒い水を流している。
その目はどこを見ているのかわからなかったけれど、あたしたち6人を睨み付けているようにも見えた。
「みんな! ベッドの横へ移動するんだ!」
紀人が叫び、同時に6人全員が動いた。
ベッドの横のスペースに入れば、大きな家具は飛んで来ない。
もし飛んできたとしても、ベッドと壁が邪魔をして入って来られないのだ。
「本当だね! 花瓶が割れちゃったから、新しいのを用意しなきゃいけないけど……」
そこまで言い、杏美は口を閉じた。
途端に青ざめて目を丸くする。
「どうしたの杏美? 化け物でも見た顔して」
そう聞きながら振り向くと、ベッドの上に座っている亜香里ちゃんがいた。
あたしは「ヒッ!」と悲鳴を上げて後ずさりをする。
亜香里ちゃんは相変わらず目から黒い水を流している。
その目はどこを見ているのかわからなかったけれど、あたしたち6人を睨み付けているようにも見えた。
「みんな! ベッドの横へ移動するんだ!」
紀人が叫び、同時に6人全員が動いた。
ベッドの横のスペースに入れば、大きな家具は飛んで来ない。
もし飛んできたとしても、ベッドと壁が邪魔をして入って来られないのだ。