篠田くんの取扱説明書
金髪男の彼女、なんて書かれ方したら、金髪の篠田くんの方が目印なわけで。
私が隣にいたら、私だと思っちゃうよね。そりゃそうよ。
蜂谷くんがなにやらイライラしてたのは、こういうことだったのかな。
私がヒントを台無しにしたから…。
心の中で蜂谷くんごめんね、と謝ってから、眼鏡を外して机に突っ伏した。
……食べた後だからかな。
日差しもぽかぽか温かくて…瞼が重くなってきた。
ねぇ、篠田くん。
篠田くんのお気に入りの場所に、
篠田くんの心に、
私が足を踏み入れたら、迷惑ですか?