篠田くんの取扱説明書
「どう?隠し項目」
「どう、と言われましても…」
うーん…と言葉を考えていると、
蜂谷くんがニコニコしながら口を開いた。
「隠し項目を思いついた時ね、
いいものを見せてもらったなーって思ったんだよね」
「?」
「桃奈ちゃんの、
仁への熱い告白」
ニヤ、と笑った蜂谷くんを見て、
え!?と声をあげた。
「こ、こく告白!!?!?」
私が!!?篠田くんに!?!?
「え!!!いつ!!!」
「してたじゃん、
『篠田くんを独占したい』って」
そっか、あれ、蜂谷くんにも見られて…。
……って。
「あれ、告白なの!?」
は?と冷たい目を向ける蜂谷くん。
「あ、あれは…告白とかではなく…」
「え」
「なんというか…
思いの丈を伝えただけで…」
「それを告白って言うんだろーが」