篠田くんの取扱説明書
黙ってお弁当を食べ、
3人とも食べ終わると、立花先輩がぐいーっと伸びをした。
「食べたら眠くなっちゃったねー」
「え」
その場に寝転がろうとする先輩。
なぜかその時、秋穂が急に手をあげた。
「先輩っ!
膝枕いりますか!!」
「あ、ほんと?
ほしいなぁ」
ふぁ〜と欠伸をすると、
先輩は横になって、秋穂の膝枕で寝そうになってる。
いや!!話は!?
「先輩、あの、話って…」
「あー…そうだね…
でも、眠いな…」
じ、自由すぎる…!!
「……仁の話をしようと思ったけど、
俺からベラベラ喋ると、たぶんアイツ怒るだろうし…やっぱりやめとく。
あ、ただ1つ、聞いておきたいことがあるんだけど」
寝転んでいる状態のまま、立花先輩が言った。
「桃奈ちゃんは、
仁のこと好き?」