小さいけど、男だよ？
「俺らと一緒の方が楽しいぜ！」

「こんなやつほっといて行こうぜ！」

そう言い、男性たちはひよりを無理やり立ち上がらせる。当然ひよりは怖くなり、「Bitte hor auf！（やめてください！）」と抵抗する。しかし、男性二人の力には敵わない。

その時、「おい」と低い声が響いた。アスターが立ち上がり、男性の一人の腕を掴む。

「その子は俺の大事な人だ。今すぐ離せ。さもないと……」

普段、可愛らしい顔しか見せないアスターが男らしく見える。ひよりの胸はドキッと高鳴った。男性たちは渋々手を離し、レストランから出て行く。

「大丈夫？」

可愛い顔に戻ったアスターは、ひよりをそっと抱き寄せる。ひよりは「Danke（ありがとう）」と言い、アスターの背中に腕を回した。



そして、お昼ご飯を食べた後も二人は観光を楽しみ、アスターの家へとやって来た。ひよりはアスターの家に泊まる。

夕食は、アスターがおいしいポトフを作ってくれた。デザートにザッハトルテを食べ、ひよりはアスターに客間に案内される。
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