絶対離さないから。
『うん。』


その時のさらちゃんは何故か一人で喋っていた。


何も聞いてないのに、父親が株式会社の社長で私は社長令嬢なのよ!とか私、日に日にモテちゃうの!……とか。


私は話し相手が出来てうれしくて、内容とか聞いてなかったんだよね。


だから私はウンウンうなずいてさらちゃんの話を聞いた。


そして。


『わー、すごい……』


『あら、話のわかるお方?ですわね。特別に友達になってあげてもいいですわよ?
かわいそうですしね、一人だけはぶられてて。』
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