絶対離さないから。
「あぁ……もう」


ご愁傷様です……ほんと……。


ん?待って、寝てたこの男の子が悪いんじゃないの?


それに、東堂の友達ならこいつもめんどくさいんじゃないの?


うわぁぁぁぁぁ……、嫌。


男の子はめんどくさいオーラを全く隠そうともせずに自己紹介を始めた。


「あ……と、俺は一ノ瀬冬樹。冬の樹林で冬樹。よろしく。」


ふーん、まぁまぁできるんだ?
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