絶対離さないから。
頭の回転がようやくもどってくると、わたしはなにを約束したのか分かってしまった。


なんで勝手に約束してんのわたし……!


数分前のわたしに怒りたかった。


しだいに落ち着きをとりもどすと、現実が……と、もう落ち込んでばかりだ。


「ももえちゃあ~ん……」


「ごめんね~?助けてあげられなくて」


「いいんだよ、もうそれは……。ねぇ、あまいものたべにいこ~?
現実逃避したいんです……」


「うん、いこ!わたしもあまいのたべたーい!」
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