絶対離さないから。
「う、うん……」


ももえはびっくりしたようにぽかんと開いていた口からため息をした。


「……で、その一ノ瀬くんがどうしたの?」


「で、その一ノ瀬くんの家が…………わたしの隣、なんだ……」



「ええぇぇ⁈あ、もしかしてマンション?」


「う、ううん、一軒家……」



「…………めずらしすぎでしょ。で、なんでそんなに2人とも目を合わせようとしないの?」



「えっと…………それは……………………ヒミツ」
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