絶対離さないから。
「な、なんでええぇぇ⁈」


「し、しーー!」


わたしは人差し指を唇に縦に触れさせて静かにしてと動作であらわす。


それは、今のももえの声が大きすぎて周りの人がびっくりしていたからだ。


それに気づいたももえは声をちいさくして「すいません……」とペコっと頭を下げる。



そしてももえはわたしを軽くにらんできた、


「なんでヒミツなの?」


「ひ、ヒミツなものはヒミツだもん!」


「親友でしょー?教えてよー」


「あ、そういえば、さっきももえのこと考えてたって言ってたでしょ?」
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