絶対離さないから。

一ノ瀬くん→冬樹くん

ケーキを食べ終わったあと、ももえと別れ、家路につく。



自分の家があるのに、そのまま通り越して隣の家に入る。



ここは……一ノ瀬くんの家。


「た、ただいま帰りました……」


なぜか玄関にいた一ノ瀬くんが、こんな小さな声を拾ってくれて、とてもシンプルに返事をくれた。


「お帰り。」


「は、はい!」


「お風呂、入ってこれば?ちょうど沸いたし。」


「じゃ、お言葉に甘えて………。」
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