スタンドバイミー
始まり

「雅。ごめん。俺、もうお前と一緒に居れないわ」



ある澄み渡った空の下で、ケイは私に、突然の別れを告げた。



「じゃ。」そう言って去っていこうとする彼を、否、元彼を、私は慌てて止める。


「ちょっとまったーー!!!!」



「なに??」


不機嫌そうに呟く彼に、いやいや、と言葉を繋げる。


「え、!?!?急にどうしたの!?、そもそも昨日までめっちゃ仲良かったじゃん。てか別れるの早くない!?!?まだお互いなにもわかってないし、そもそも別れるってなに!?定義がわからないんですけど!!!これって双方の合意がないと無理ですよね、!?じゃあ私が拒否るのでこの事はなかったことに、」



「煩い。お前、自分が愛されてるとでも思ってたの?全く違うから、それ。そもそも、付き合ってたとしても俺、生徒会入るから忙しくて構ってやれないから。」



私の言葉を遮って、ケイはそう告げた。
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