スタンドバイミー
翌日、雅は早速夜琉を納得するため、放課後家まで押し掛けていた。
案の定パソコンを弄っていた夜琉に話しかける。
「なんだよ、、、用って。」
「実は、夜琉にお願いがあるの。」
「お願い、、、??」
そういうと、訝しげに聞かれた。
「そう。夜琉に、生徒会に入ってほしくて。」
「、、はあ??」
さらに眉を潜められる。
「じ、実は生徒会長を説得させるために、貴方を生徒会に入れることを、条件にさせられたの。」
「お前、馬鹿なわけ??」
少し怒らせてしまったかもしれない。
「、、てゆーか、なんでそもそも雅は生徒会に入りたいの??」
「慧が生徒会に入ったせいで、私と別れることになったから。」
「、、、、。」
そう言うと、夜琉少し目を開いていた。
そういえば、慧と別れたこと、言ってなかったんだった、
「だから、」
「だから、何。お前、まさかアイツとよりを戻すために俺のこと利用するの??」
夜琉の、前髪に隠れてあまり見えない目がスッと細められた。
「っ、違くて、」
咄嗟に否定したが、返す言葉は見つからない。
「違わねえだろ。俺になんのメリットがあんの?それ。第1、アイツがお前に別れを切り出したのは、生徒会のせいなのか?普通に飽きられたんじゃねえの。お前面倒臭い性格だし。俺だったら嫌になるわこんな奴が彼女なら。」
夜琉のいってることが正論すぎて、悔しく思わず涙が出る。
「、、、っひどい。なんでそんなこと言われなきゃなんないの。確かに私は面倒臭い性格かも知れないけど、確かに慧は生徒会が理由で別れるって言ったもん。夜琉は私と付き合ってないのに、そんなことわかんないじゃん!!て言うか、皆はメリット、デメリットでしか物が考えられないのっ!?友達っていう理由で、少しは協力してくれてもいいじゃない。、、」
それでも、言い返さずにはいられなかった。