スタンドバイミー
ギクリ、と会長が行動を止める。
紅茶を持つ手が密かに揺れていた。
というか、そこまで夜琉に入らせたかったのか、会長。
「ええー、そうだったの??協力したのに~!てゆうかあの手この手って何???」
すかさず弄り口調で割り込む美少女。
「それで、ここからが本命です。」
「なんだ」
「ここにいる雅さんが、会長があの手この手を使っても手にいれられなかった須藤君を、簡単に説得してくれました。」
「それは嘘だな。」
「嘘じゃないわ!!!」
会長があまりにどや顔で即答するものだから、うっかりつっこんでしまった。
「お前、どうやって、、??いや、そんなまさか。
嘘に違いない。
この俺が直々に話をつけにいったのに断られたし、さらにアイツの小さい頃の写真も独自のルートで手にいれて、生徒会に入らなければばらす、という紙も下駄箱に入れるという脅しにすら屈しなかったのだからアイツは。」