スタンドバイミー
すると瑠季は困ったように笑って、
「瑠季で良いよ?」
(さすがにちゃん付けは無理。)
と言った。まさかの名前呼びに友達になれるかもしれないと期待した雅。
「嬉しいです!この調子で、生徒会の皆さんと友達になりたい。」
そう言うと、
「うーん、まあ皆性格が特別悪いわけでもないし、(四宮を除いて)雅ちゃんがうちの陵を認めさせることが出来るかでけっこう皆の好感度も変わるかもね?」
と返された。うーん、と唸っていると、瑠季にさらりと頭を撫でられた。
そして顔を近づけ、「俺も雅ちゃんが生徒会に入ってくれたら、凄く楽しくなるかも。」
となぜか意味深な言葉を言う瑠季に、ドキリ、と心臓の音が鳴る。
なんでだろう、、、瑠季ちゃん女の子のはずなのに、凄いドキドキする。
やっぱり可愛い女の子は、同姓も魅了しちゃうのかな、、??
と的はずれなことを考える雅。
そんな雅を楽しそうに見つめて、瑠季は微笑みを浮かべた。
(この子、凄い純粋そう。可愛いかも。)
心の中でなにかが芽吹くような感覚を覚えていた。