スタンドバイミー
「ところで、その会計っていう人はなんで女嫌いなんですか??」
帰り道、雅は四宮先輩に尋ねた。
「それは本人に聞かないと駄目ですよ。簡単に話すことは出来ません。」
「そんな、、」
「陵の信頼を失ってしまいますから」
そう言うと困った様に笑った。
「じゃあ、あの話は関係ないってことですね」
「あの話?」
「生徒会が女子禁制になった理由とか、そうかなって思ったんです。」
「あぁ、あながち間違いじゃないです。でも、そうなった理由である事件の前から、陵は女性が嫌いでした。」
「そうなんですか、、、」
生徒会が女子禁制になった理由は、公ではないが噂が流れているので、ある程度知っている。確か、元生徒会役員の女子が、生徒会長の大事な人に酷い扱いをした、とかなんとか。
「取り敢えず、陵のことは雅さんに頑張って貰うとして」
軽いな、、
「雅さんに伝えたいことがあるんですよ。」
「伝えたいこと?」
なんだろうか。会計さんの、弱味とかだろうか。だったら嬉しい。とか考えていたら、瞳の奥をキラリと光らせて、何かの紙を渡してきた。
おっ、やっぱり、、、
って、
「え??なんですかこれ」
紙には、四宮家次期当主birthdaypartyと書かれた、招待券がある。
「雅さんには、須藤君を生徒会に入れてくれたお礼に、これに招待したいんです。」