ひかり

あまりの衝撃に言葉を失った。
まーくん、私と同じだ。
やっと泣き止んだのに、後から後から涙が溢れてきた。

「お、おい!なんでお前が泣くんだよ!!」

「まーくん、昨日から本当にありがとう。…泣いていいよ。今日は泣いていいよ、その代わりっ美桜とっ一緒にっっいてっくれるっ?」

まーくんの目が潤んだ。

「美桜、ありがとう。もちろん。俺も1人でいたくなかった。ずっとっ」

「「うわぁぁあっっぁ」」

その日私たちはずっと泣いた。ずっと泣いて、泣いて。大人の人達が何回が来たけど、お構い無しにずっと泣いた。

夕方、やっと泣き止んだ私たちは、お互いの顔を見て笑いあった。

「ひっどい顔」

「お前に言われたくない」

1年ぶりに笑った。
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