我等友情永久不滅!
入学式が終わると、あたしはさっき壬生が言っていた女の子に声を掛けた。

「ねぇ、もしかして1年B組?」

「うん、そうだよ」

「あたしもなんだ♪
あたし、夏喜。
よろしく」

「わたし、桃華(ももか)。
夏喜ちゃん、よろしくね」

「夏喜でいいよ。
桃華って呼んでいい?」

桃華と話しながら、教室に入ると、壬生がいない。
近くにいた男子に、壬生の事を聞いてみると、階段の踊り場に男子数人といたと聞き、桃華と一緒に踊り場に向かう。

「おぅ!夏喜~」

踊り場に行くと、壬生が駆け寄って来た。

「この子だよね?」

「そうそう」

壬生は笑う。

「夏喜?この人は?」

やや警戒しながら、桃華は壬生を見る。

「あ、この子は壬生。
同じクラスなんだ」

クラスメイトだとわかると、桃華は警戒を解いたようだ。
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