真 実
それぞれ

椿も日に日に落ち着いてきた。

ピアノを弾いてみたり
お祖父様の所へ
散歩に出かけたりしている。

里もいるから安心だが・・
しばらくは、椿に内緒で
護衛をつけている。

椿が出かけると
必ず、春樹に連絡が入る。

今、春樹は、桜小路財閥と
浅倉財閥の両方を切り盛りしている。

浅倉の方が、起動に乗り
落ち着いたら
隼人に浅倉財閥を任せようと
お祖父様と椿と
浅倉の幹部と話している。

俺としても
隼人が秘書としていないのは、
手痛い。
だが、浅倉を見捨てる事は
できない。
椿の両親が護ってきた会社だ。

それに、沢山の社員やその家族を
路頭に迷わす事はできない。

だが、俺一人では
太刀打ちできない。
隼人となら、桜小路と浅倉を
二人で盛り上げて行ける。

隼人は、できないとか
いやだとか、言っているが
あいつの技量は俺が一番わかっている。

隼人は、椿やお祖父様に
頼まれて、渋々だが承諾した。

隼人は、浅倉の中で
俺も桜小路の中で
良い人材を探して
秘書に置く。
もちろん男性を・・。。。

隼人に、椿の株をすべて渡した。
お祖父様が、
「自分のも」
と、言ったが、
隼人が、
「それはだめです。」
と、言い
椿の持ち株だけとなった。
椿の持ち株だけでも凄いが。

隼人には、今は彼女はいないが
良い出会いを考えている。


いよいよ、来月から
稼働開始となる。

お祖父様や浅倉の幹部が
隼人に、
「やりたいように
  やってください。」
と、言って激励した。
< 46 / 54 >

この作品をシェア

pagetop