真 実
あれから一年・・・・
今日は、隼人の結婚式だ。
会社関係のパーティーで
たまたま、椿の友人も出席していて
その女性、福山 沙保里さん
(ふくやま さおり)
沙保里さんは、
フラワーアレンジメントとして
数店のフラワーショップを経営している。
グレージュ色の髪を
ショートカットに。
身長も167センチ
スラリとした体型
顔も綺麗だ。
ただ、笑うとえくぼがでて
可愛い。
その笑顔に一目惚れしたらしい。
隼人は、沙保里さんにもう攻撃
沙保里さんも椿が信頼している
人物だとわかっていて
隼人には警戒心がなかった。
男性よりも仕事に生きてきたみたいで
恋愛からも遠ざかっていた
と本人も言っていた。
そんな沙保里さんを
一年かけて口説き落として
やっと、この日を迎えた。
浅倉財閥を今後どうするかは、
春樹や隼人の子らが
決めて行けば良いと
お祖父様は、言われていた。
「沙保里、綺麗よ」
「椿、ありがとう。
椿のおかげで、素晴らしい男性に
出会えたわ。」
「それは、本人に言ってあげて。
ねぇ、隼人。」
と、椿に言われて
沙保里が振り向くと
真っ赤な顔をした隼人が
春樹につつかれながら立っていた。
春樹は、
「椿、おいで。
二人の邪魔しちゃわるいから。」
と、椿を連れて春樹は
ドアの外に。
「沙保里、綺麗だよ。
ありがとう、俺を選んでくれて。
俺を愛してくれて。」
「隼人!!」
と、隼人に抱きつくと
隼人は、衣装を崩さないように
そっと抱き締めながら
沙保里にキスをした。
「グロスだけ、やり直して。」
と、言いながら。