真 実
二人の式は、
厳かで華やかに終わった。
「椿、お腹大丈夫か?」
「クスッ、大丈夫だよ。
本当に、春樹は心配性なんだから。」
「椿だからだよ。」
「うん、嬉しい。
会社であんなに怖い春樹が
私には、優しくて過保護で
私しか知らない春樹だもんね。
あっ、星樹にも甘いね」
「本当の俺を知っているのは
椿、お前だけだ。」
「うふっ、そうね。
あんな、体力ある春樹を
誰もしらないかも‥‥クスクスっ‥‥」
椿は、まもなく臨月を迎える。
お祖父様も里も心配でもあり
喜んでもいる。
島の才賀先生や山野さんにも
連絡をして
とても楽しみにしてくれている。
星樹も3歳になり幼稚園に通う。
椿にも星樹にも
内密に護衛をつけている。
念には念をだ。