真 実

隼人・・①

春樹様‥‥‥‥

桜小路 春樹 様

桜小路財閥の総帥

全国各地に
数十店舗のホテルや飲食店をもち、
尚且つ 建設会社を
経営している。

自社で建設を行い
自社で経営をする為
偽装や間違いは絶対になく
拘りを持って建設をしているため
建物は、どれも素晴らしい
と、賞賛されている、


何代も桜小路財閥は
繁栄しているが
ここまで安定し
売り上げも右肩上がりなのは
春樹様の力である。

経営者として
とても厳しい方だが
ご自身にも大変厳しい方だ。

だが、椿様の前だけは
人間に戻られたように
優しい表情をされていた。

そんな椿様が事故に巻き込まれ
病院に搬送されたと
連絡が来たときには、
倒れそうになった春樹様・・・

春樹様の動揺は酷く
あの春樹様が
病院の先生から叱られるほど・・

椿様のお腹には、赤ちゃんが
いらっしゃっていたから
赤ちゃんの生死にかかる質問を
されていたのに
椿様の事で、
いっぱいで動揺していたからだ。

お二人のお子様である
星樹(せな)様は、
ご無事にお生まれになられて
NICUで厳しく管理されていた。

春樹様と椿様は、
星樹様が生まれることを
とても楽しみにされていた。

春樹様は、椿様のお腹を触りながら
愛しそうに二人で微笑まれていた。

春樹様のそんな姿を
知っているのは、
椿様と私位であろう。

はじめの頃は、
長くお使いしている私でも
春樹様の椿様への溺愛ぶりを見て
言葉が出なかったほどだ。

お二人は、赤ちゃんの性別を
教えてもらうこともなく
どちらが生まれても
良いようにと星樹(せな)と
名前を決められていた。
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