片想いが、止まらない。

｢秋間さん、これホチキスで止めるのお願い出来る？｣

秋｢あっ、はい…｣



先生が出ていった後、どさりと机の上に置かれた夏休みの宿題プリントを私は睨む。


もう放課後になったため、窓が閉まった暑苦しい教室には私しかいない。


秋｢はぁ…なんで私が…｣


…今日はせっかく中島くんのバスケをしている姿を帰りがけにこっそり眺める予定があったのに。





心の中でぶつぶつ文句を言いながらもテキパキと仕事をこなす。




まてよ、今から高速で仕事を終えればまだ体育館に中島くんがいるかもしれない…



私はホチキスを止める手を早めた。