君が見ているその先は
「ちょ、俊介やめなよ。詩乃が死にそうな顔してる。」
私の肩をぐらぐら揺らすのは俊介。いや、ほんとにやめてください。
吐くよ私。三半規管弱いんだよ。
「ははっほんとだ!で、なんの話してたんですかあ?」
いや、ほんとだ!じゃないよ!謝れや、!
「んー?詩乃が海斗の顔面褒めてるハナシ。」
ちょっと意地悪そうなニヤニヤ顔でいう凪。
うぅっやめてよ、まぁ俊介は私が海斗君の顔面推してること知ってるけども
「なにまーた言ってんの、飽きないなぁ詩乃も。
海斗ばっかじゃなくて俺のこの整った顔をみなさいな!」
「「エッゴメン、ナニイッテルカワカラナイ」」
「おぉ、すごいハモった!っておいぃぃいい!!
もう知らない!!二人で俺をいじめて何が楽しいんだっ!
祐介ーーー!!弓月ーーー!!慰めろーーーー!!!」
あっ行っちゃった。いやあほんとに俊介は嵐みたいな人だ。
この通り友達も多いし、
スポーツ系の顔っていうのかな、そんな感じの顔してて、悪くない顔立ち。まぁ変顔ばっかするから±0なんだけど。
確かに明るくていい人だけど、友達止まりとか多そう。
「あれに惚れちゃうんだねえ、凪サン。」
「うるさいよ詩乃」