番外編 溺愛旦那様と甘くて危険な新婚生活を
「…………そんな事、出来ない………」
「まぁ、そうだろうな。あんたはあの男にご執心だからな。だったたらっ!!」
「………きゃっ………」
花霞の肩を掴み、椋は花霞の体を押し倒した。ソファに倒れた花霞を覆うようにソファに乗り、蛍は花霞を見下ろした。
「や………やめて………」
「動くな………」
「っっ!」
花霞の顔のすぐ隣のソファに、ザグッとナイフを突き刺す。瞳を横に動かすだけで、ナイフの鋭利な光りが見えて、恐怖心が高まり、鼓動が早くなった。
泣きそうな顔になる花霞を笑顔で見つめ、露になった花霞の体に蛍の冷たい手が触れた。その感覚に、花霞はビクッと体を動かした。けれど、ナイフの恐怖から抵抗する事など出来るはずもなく、蛍の視線や手の動きに、必死に耐えるしかなかった。
「檜山を殺すのが無理なら、あんなを抱いてボロボロにして警察に捕まって……刑務所の中で俺が檜山を殺してもいい。檜山殺しを邪魔された、あんたの旦那への復讐にもなるしな」
「………」
花霞の首筋や胸元、そして腹部と彼の手がどんどんと下がっていく。そして、スカートの上から太ももに触れられる。花霞は恐怖からまた体を震わせた。