番外編 溺愛旦那様と甘くて危険な新婚生活を
「………話しは聞かせてもらってたよ」
「…………え………」
椋の言葉に蛍は驚き唖然としていた。
花霞は椋にかけてもらった毛布で体を隠しながら、蛍に話しかけた。
「今日、蛍くんがきてブーケを作っている時から椋に電話をしていたの。音もバイブも切って、ライトも暗くして通話したままポケットに入れていたの」
「………驚いたんだらからな、電話が来たと思ってとったら、「絶対に切らないで」と言っただけで、後は一切応答はないし」
「…………ごめんなさい」
「…………女の勘、だっけ………そこまで警戒してたか」
「ごめんなさい、蛍くん。でも、私はあなたが何をしたかったのか知りたかった。そして、麻薬をしているなら止めたかったし、組織に入っているなら止めて欲しかった。…………せっかく花が好きになってくれたんだもの………」
「だから、俺は花なんてっ!!」
「好き、になったんでしょ?」
花霞の言葉に、蛍はギクッとして花霞から視線をそらした。
先ほどの怒った表情ではなく、戸惑っているようだった。
「………何を言って………」